●大企業の技術職がつまらないなら理由を教えてください。
今回はこんなお悩みにお答えします。
こんな方におすすめ
- 大企業の技術職で働きたい
- 大企業で働くことに興味がある
- 大企業のエンジニアとしてキャリアを進めたい
本記事の信頼性
大企業は福利厚生が良かったり、中小企業よりも給料が良かったりと良いところもあります。一方で大企業の技術職は仕事が面白くなく、つまらないと感じてる人が多いのも事実です。
今回は、大企業の技術職がつまらない理由とつまらないと感じやすい人、つまらない時にやるべきことを解説します。
本記事を読めば、大企業のエンジニアの仕事の面白さがわかり、会社を選ぶ参考になると思うので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは早速始めます。
大企業で働いてみて良かったこと、悪かったことを徹底解説|7年以上働いた感想
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目次
大企業の技術職を「つまらない」と感じやすい人
早速ですが、大企業の技術職をつまらないと感じやすい人について解説します。
以下の特徴がある方は、つまらないと感じやすいです。
エンジニア職をつまらないと感じやすい人
①0から1を生み出したい人
②実力主義で評価されたい人
③定量的な結果を生み出したい人
順番に見ていきましょう。
①0から1を生み出したい人
まだ世の中にはないものや技術を生み出したい、こう考えている人は大企業の技術職はつまらないです。
なぜなら大企業の技術職はほとんどの業務がルーティン化され、新しい0⇒1を担当する部署はほんの一部だから。
私は設計開発職をしていますが、0⇒1の開発案件はたまにくるくらいです。基本は1⇒100のマイナーチェンジの製品開発や量産品対応などです。
一部の研究開発職であれば、0⇒1を実施できますが、割合としてはほんのわずかです。新しいものを生み出したい人はつまらないと感じやすいと言えます。
②実力主義で評価されたい人
実力主義で評価されたい人は大企業の技術職はつまらないでしょう。
というのも技術職などのエンジニア職に限ったことではありませんが、大企業は年功序列が大半のため成果を出しても評価がほとんど変わりません。技術力のあるエンジニアでも同じ評価ではモチベーションが下がっていしまいますよね。
実際優秀な新人でも評価されないことに面白さを見出せず、辞めていく人もちらほらいます。実力主義で評価されたい人には合っているとは言えません。
バリバリ働いて実力主義で評価されたい人は、特に大企業の技術職は避けた方が良いでしょう。
>>大企業で設計開発をするエンジニアの働き方【4年以上働いた筆者が実態を解説】
③定量的な結果を生み出したい人
定量的な成果を生み出したい人も、大企業の技術職はつまらないと感じやすいと言えます。大企業技術職の仕事が以下のような感じだからです。
このような仕事内容なので、そもそも定量で図るのが難しいです。スピードが早ければ良いわけではないので何を持って結果を出した、と言われるかも曖昧なところがあります。
「これだけ頑張って○○の数字が出た!」のような目に見える結果が欲しい方は、大企業の技術職はやめたほうがいいです。
私自身もエンジニア職に疑問を感じ、転職活動を行いました。
>>転職して職種を変えたいなら行動すべき【今の仕事が合ってるか不安な方へ】
つまらないと感じてるのは、おかしなことではない
大企業の技術職がつまないと感じてる人は、そこそこいます。上記のような人もそうですし、私の周りにもいました。
ヤフー知恵袋でも以下のような書き込みがありました。
理系大卒で、大手メーカーの技術職に就きました。仕事が詰まらなくて、刑務作業くらいにしか感じられません。給料も異常に安いですし、本当に刑務所と大差はないと思います。皆、心の底ではこのように感じ(考え)つつ も、我慢して働いているのでしょうか?それとも、僕が異常なのでしょうか。
引用:ヤフー知恵袋
この後詳細な理由を解説しますが、つまらないと感じたらそのままにするのではなく、行動していきましょう。
大企業の技術職がつまらない理由8つ
それでは大企業の技術職がつまらない理由について解説します。私が実際に感じた点も記載しております。
大企業の技術職がつまらない理由
- ①調整業務が多い
- ②担当範囲が少ない
- ③ルーティン業務が多い
- ④技術スキルが上がらない
- ⑤田舎勤務の可能性が高くプライベートが充実しない
- ⑥給料が低い
- ⑦仕事を進める承認が多い
- ⑧難易度の高い仕事をしていない
- ⑨裁量のない仕事
順番に見ていきましょう。
①調整業務が多い
大企業の技術職は調整業務が多くあります。
様々な部署を動かして仕事をするため、気づいたら調整業務ばかりやってる、となってしまうのでつまらないと感じやすいです。
例えば、関わる部署としては以下の通り。
- 営業
- 調達
- 設計
- 開発
- 評価
- 試作
- 生技
- 製造
- 現場
- 品質管理・・
このような部署に仕事を依頼する、なかなか動いてくれないので打合せ設定、説明などをやってると調整が増えます。
結果的に「やりたいことじゃなかった」とつまらなく感じてしまいます。
②担当範囲が少ない
大企業の技術職は業務が細分化されているため、担当範囲が少ないです。
例えば、設計をする部隊は基本的には設計のみ。図面を作ってモノを作るときは試作部に依頼し、評価は評価部署に依頼する、という形で担当範囲が限られているのでつまらないと感じる場合も。
私の場合、自分の業務に専念できた方が良いので、あまり支障はなかったですが、同期の中には「もっと色々やりたい」という人もいました。
守備範囲を増やしていきたいなら、大企業の技術職は面白いとは言えません。
③ルーティン業務が多い
大企業の技術職はルール化された業務が多く存在します。定例会や上司への報告会、週報、日報、月報、などルールに縛られています。
1つの承認をもらうのにも、承認ルートをルーティン的にもらわないと出せないので、いちい時間がかかったりします。上の方に見てもらうのはありがたいことではありますが、ルーティン業務に嫌気が指すこともあります。
また、製品開発を進める手順やステップも社内ルールが存在するため、ルーティン的に進めることがメインです。同じ作業をやりたくない人は、つまらないと感じてしまいます。
④技術スキルが上がらない
大企業の技術職でスキルをガンガン上げていきたい方は、技術スキルが上がりにくいため、つまらないです。
先ほどの理由にもあるように、
- ルーティン業務が多い
- 担当範囲が少ない
- 調整業務多い
という形で、自身のスキルに繋がる業務が少ないから。
特に若いうちは、責任のある仕事を振られる機会が少ないので、スキルアップの成長機会もありません。
自分で仕事を見つけたり、自分で学んでいく強い気持ちや行動がないと、なかなか技術スキルがあがらず、仕事がつまらないままです。
>>参考:【結論】大企業のエンジニアはスキルが伸びない【就職前に見てほしい】
⑤田舎勤務の可能性が高くプライベートが充実しない
大企業の技術職は田舎勤務の可能性が高いです。
これは製造業であるメーカーが、土地が安く周辺住民に悪影響が少ない、田舎に工場や開発拠点を建てるからです。車通勤でないといけない勤務地のところも複数あります。
私も前職は電車だといけない場所にあったので、車通勤かバス通勤でした。営業などの総合職の同期は都会で働いていたので、非常に残念な気持ちになったのを覚えています。。
田舎勤務になると以下のようなループになりがちです。
- プライベートの選択肢が狭まる
- やることがなく充実感がなくなる
- 仕事へのモチベーションが減り、余計につまらなく感じる
大企業ではある意味しょうがない部分ではありますが、辛いところです。
関連記事大企業の仕事についていけない?辛いと感じるポイントを解説
⑥給料が低い
大企業は中小企業などと比較するなど、世間一般的には給料が良いと言われています。確かにそうではありますが、大企業の技術職は他の業界の大企業と比べると高いとは言えません。
例えば、商社や金融などに比べると、昇給率も25歳、30歳時点の給与も見劣りします。また年功序列で昇給しづらい点もあるため、やりがいがなくなる原因にもなります。
給与にやりがいを求めてない方はOKですが、少なからず気になる方は「これじゃあやってられない」とつまらなさを感じてしまうかもしれません。
年功序列で給料もすぐ上がらないので、副業に振り切るなど、自分なりの対策が必要になります。
>>参考:副業しないとやばいって本当?おすすめの副業と注意点を解説
⑦難易度の高い仕事をしていない
難易度の高い仕事をしていなければ、仕事はつまらないと感じやすいです。
仕事は手を伸ばしてぎりぎり届くくらいの距離で頑張って成果を出す、というのに面白さを感じます。自分のレベルに合ってなさすぎる難しいことだったり、簡単すぎることであれば、つまらないと感じてしまいます。
特に大企業の技術職の若手は、責任ある仕事の割合が少なく、難易度の高い仕事をしていないので、楽しくないと感じることも。
すぐに難易度の高い仕事ができればOKですが、年功序列もあいまって、面白い仕事はなかなか回ってきません。つまらないと感じやすいポイントです。
⑧裁量のない仕事
大企業の技術職がつまらない理由の1つとして、裁量のない仕事があります。
裁量のない仕事の例
- 誰でもできる雑務
- メイン担当者のサブの位置づけの業務
- 自分の意見が通らない、ルーティン化された業務
このような業務は「自分がやる必要があるのか」と面白さを見出しにくいです。裁量を与えてもらえるような仕事を自分から取りに行く、くらいの気概がないとつまらないままになってしまいます。
大企業の技術職がつまらない時にやるべきこと3つ
大企業の技術職がつまらない時にやるべきことを解説します。
大企業の技術職がつまらない時にやるべきこと3つ
- ①部署異動を希望する
- ②副業で稼ぐ力を身につける
- ③転職し面白い仕事をする
順番に見ていきましょう。
①部署異動を希望する
部署異動を希望しつまらない部署から脱却しましょう。
大企業の技術職からであれば、以下のようなパターンもあります。
- 設計開発職⇒営業
- 設計開発職⇒ビジネス開発
- 生産技術⇒設計
このように環境や職場を変えれば、つまらない仕事ではなくなる可能性があります。
会社によってはいきなりの異動は難しいこともありますが、声を上げることは重要です。上司も考慮してくれるはず。
つまらないからもういいや、と投げやりになるのは時間の無駄なので、思いきって声を上げてみましょう。
②副業で稼ぐ力を身につける
大企業の技術職がつまらないなら、副業で稼いでみましょう。会社から給与をもらうだけでなく、個人で稼ぐ力を身につけておくことは今の時代損にはなりません。
自分で稼ぐことができれば、稼ぐためのスキルが身につき、そのスキルを本業で活かすこともできます。結果本業が楽しくなったりすることもあります。
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③転職し面白い仕事をする
大企業の技術職が面白くないなら、転職し面白い仕事をするのもOK。簡単なことではないですが、私は転職して本当に良かったです。
- 自分の望む環境に移れる
- 尊敬できる人やストレスを感じないメンバーと働ける
- 面白いと感じる仕事に挑戦できる
以上のような状態になれます。
部署異動で叶えばOKですが、会社によっては時間がかかってしまいます。時間は有限なのでいつまでも、つまらない状態でいるのは避けるべきです。
今の会社の技術職が詰まらなくても転職して活躍できるようになるエンジニアも多くいます。どの環境に身を置くかが重要です。
つまらないままが嫌なら、まずは転職活動をして情報収集してみましょう。もし不安な方は以下を合わせてご覧ください。
>>参考:転職に失敗して絶望したら?|絶望しない対処方法とした時の対策法を解説
大企業の技術職へ転職するなら大手転職サイトがおすすめ
ここまで大企業のネガティブな点についてご紹介しましたが、私はなんだかんだ大企業押しです。
>>参考:大企業は楽すぎる?本当にぬるいのか7年以上働いた筆者が解説
大企業に転職したい方は大手転職サイトを利用するのがおすすめ。
なぜなら、
- 求人数が多い
- キャリアアドバイザーが専属でつく
- 非公開求人も見れる
などメリットが多いからですね。
ただ、転職サイトやエージェントはいくつもあるので、登録しすぎても管理するのが大変なので、多くても3つ程度に抑えておきましょう。
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まとめ:大企業の技術職がつまらないなら、環境を変えよう
今回は、大企業の仕事のついていけないと感じた点とついていけない、辛いと思った時の対処方法を解説しました。
最後にもう一度おさらいします。
エンジニア職をつまらないと感じやすい人
①0から1を生み出したい人
②実力主義で評価されたい人
③定量的な結果を生み出したい人
大企業の技術職がつまらない理由
- ①調整業務が多い
- ②担当範囲が少ない
- ③ルーティン業務が多い
- ④技術スキルが上がらない
- ⑤田舎勤務の可能性が高くプライベートが充実しない
- ⑥給料が低い
- ⑦仕事を進める承認が多い
- ⑧難易度の高い仕事をしていない
- ⑨裁量のない仕事
大企業の技術職がつまらない時にやるべきこと3つ
- ①部署異動を希望する
- ②副業で稼ぐ力を身につける
- ③転職し面白い仕事をする
大企業の技術職はつまらないと感じる部分もあります。しかし自分の捉え方やその後の行動次第で、その状況は徐々に変えられます。漠然と時間だけがすぎないように、迷ってる方は行動してみてください。
本記事が参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは本日はこの辺りで!
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