
●大企業のエンジニアでバリバリスキルを身に付けたいなあ。実際に働いてる人の意見を聞きたい。
今回はこのようなお悩みにお答えします。
こんな方におすすめ
- 大企業へエンジニア就職がしたい方
- これから就職活動を控えてる方
- 実際に働いてる生の声を聴いてみたい方
本記事の信頼性
これから大企業エンジニアとして働くことを考えてる方にはスキルを身に付けたいと意欲のある方も当然多いはず。
大企業エンジニアとして4年働いてる僕が先輩・後輩・同期を見て実際に感じたことを記事にしていきます。
中小企業やベンチャーでエンジニアをしている友人の話を聞くと、『スキルが身につく』という観点で言えば完全に大企業は負けてるな、そう感じることが事実です。
今回は大企業エンジニアの実態を深堀して、お伝えしていきます。

それでは早速始めていきます。
目次
大企業のエンジニアはスキルが伸びない訳

大企業のエンジニアはスキルが伸びない訳
ここでいう『スキルが身につく』という状態は他企業でも通用するスキルを指しています。
もちろん状況にもよりますが、大企業エンジニアはスキルが伸びない訳について説明します。
大企業エンジニアのスキルが伸びな理由①:年功序列の企業形態
大企業になるほど年功序列という企業形態は古く残っています。
特にエンジニアは熱量ややる気も大事ですが持ってる知識量が武器になります。
なのでどうしても若手の頃から先輩を追い抜いて仕事を進めていくなんて状態にならないんですよね。
もちろん30代半ばくらいになると仕事が出来る人とそうでない人に差がついてきますが、若いころは特に年功序列を感じます。
年功序列だと大きな仕事やスキルUP出来る仕事がなかなか回ってきません。
若いうちから成長したい方は大手企業はデメリットになります。
大企業エンジニアのスキルが伸びな理由②:大きなプロジェクトに関わる=成長できるわけではない
大企業=大きなプロジェクトに関われるというのは半分正解ですが、半分間違いです。
大きな仕事をするにはたくさんの人と進めていく必要があるので、自分の裁量がほとんどない状態なんですよね。
大きな仕事ができるというメリットがある反面、デメリットとして自分で考えて動くみたいな能力が身につかないです。
自分で考えて動くということをしないと成長していかないです。
大企業エンジニアのスキルが伸びな理由③:若手の内はエンジニアというより作業者になりがち
エンジニアといってもずっと何かを考えているわけではないです。
僕の場合設計開発なので、図面をCADで書いたり3Dモデルを作ったりします。
プログラミングをやってる同期はコードを書いたりとそんな感じです。
一見スキルが身につく仕事をしているようですが、作業的な部分がかなり占めています。
理由は自分で考えて設計、プログラミングを書くというわけではなく上司の指示やプロジェクト業務の一環として行うからです。
しかも大企業の大きなプロジェクトほど、タイトな納期のものが多いので思考停止してとにかく早くアウトプットするなんて方が多いです。(僕の同期からもよく話を聞きます。)
これって自分で考えてないのでやはりスキルがつかないです。
自分で考えて付加価値をつけるという仕事がないとただの作業者になってしまいます。
大企業エンジニアのスキルが伸びな理由④:大きな船の一部をみんなで作るから
大企業ってイメージとして大きな船をみんなで作ってる感じです。
大企業エンジニアはその中でオールをつくる部署・土台を作る部署・舵取りする部署てな感じでかなり役割分担されています。
1つ1つの分担の割合が多いのでそれでも業務量は多いですが、大きなプロジェクトの限られた部分しかしないので、全体像が見えにくい。
全体像が見えないと仕事の全体の流れがつかめず、結果その会社でしか使えないスキルが身につくだけです。
大企業エンジニアのスキルが伸びな理由⑤:調整業務が大半
大手企業エンジニアはとにかく調整業務が多い、これに尽きます。
調達を通して仕入先と調整して、実験部や解析部に納期に間に合うように依頼して工場部門からの要望に応えて・・・
など調整業務だけでもかなりの工数がかかってしまいます。
自分で何かモノを生みだしたいという願望から遠ざかってしまう感じです。
大企業エンジニアのスキルが伸びな理由⑥:守られた環境がぬるい
良くも悪くも大企業という看板が後ろにあるので守られています。
そんなぬるい環境にいたらスキルアップしませんよね。
自分次第な部分はもちろんありますが、人間は良くも悪くも周りの環境に影響されます。
もちろん会社にもよりますが、大企業にもぬるい部署はちらほらあるようです。
大企業エンジニアとして就職する際の注意点

大企業エンジニアとして就職する際の注意点
大企業エンジニアとして就職したい方は事前に以下を注意しておきましょう。
大手エンジニア就職の注意点
①企業の大きさだけで判断してはだめ
②製品・モノづくりが好きか自問してみる
③会社が大きい=優秀な人が多いではない
1つずつ解説します。
注意点①:企業の大きさだけで判断してはだめ
大きければ会社としていいかと言えばそうではないです。
ぶっちゃけ企業の大きさを気にするよりも自分の市場価値を高められることに重点を置く方が良いです。

注意点②:製品・モノづくりが好きか自問してみる
エンジニアの醍醐味はモノづくりです。
何か価値あるものを生み出すことに喜びを持っていないとエンジニアとしては辛いですし、大手企業ほど自分で仕事を進めていけないので『楽しくない』となってしまいます。
もしあなたが手に職をつけたいという理由でエンジニア就職を望んでいるなら、一度考え直してみるのもありです。
注意点③:会社が大きい=優秀な人が多いではない
大企業は優秀な人が多いから自分も成長できる、だから大企業エンジニアとして就職したいと考えてる方。
実際は会社の大きさと優秀な人の多さはそこまで相関はないです。
理由はなんとなく大きい企業に入って、ぬくぬくやってる人も多いからです。
つまりバリバリやってる人とぬくぬく働いてる人の差が割とあります。
どんな人の下につくかって最初はほんと運なので、優秀な人と働ける方大手企業という発想はちょっと危険です。
もちろん大企業エンジニアにもメリットはあります

もちろん大企業エンジニアにもメリットはあります
ここまで大企業エンジニアに否定的な意見を書いてきましたが、大企業エンジニアになるなと言ってるわけではないです。
ちゃんとメリットもあります。
大企業エンジニアのメリット
・安定している
・マネジメントスキルが向上する
・待遇がいい
・転職に有利
こんな感じで悪いことばかりではないので、大企業を最初から選択肢から外すというのもナンセンスです。
大手企業で働くことのメリットに関しては【実際どうなの?】大手企業に就職したメリット7つで詳しく解説してるので参考にご覧ください。
【結論】自分が仕事で何を最重視しているか自問してみる

【結論】自分が仕事で何を最重視しているか自問してみる
タイトルの通りですが、自分が仕事でこれだけは外せないと求めているものは何か自問してみましょう。
人によっては給料・安定・やりがい・勤務地・・などばらばらだと思います。
もしあなたが20代で誰よりもスキルを身に付けたエンジニアになりたいのであれば、大企業は選択すべきではないです。
しかし大企業で得られることもあるので、何を得たいかを考えてみましょう。
ココに注意
環境や勤務地などどうしようもないこともあるので、全部願望を叶えたいというのは一旦やめましょう。
まとめ:大企業エンジニアでもそうでなくてもスキルアップは可能

まとめ:大企業エンジニアでもそうでなくてもスキルアップは可能
今回は大企業のエンジニアはスキルが伸びない訳について解説しました。
エンジニアとしてのスキルは伸びにくくても、他スキルは大企業の方が伸びやすいものもあります。
例えば、大企業エンジニアでも副業すればOKですし、仮に副業が禁止でもスキルアップで勉強すればいいわけです。
つまり自分自身で市場価値を高めていきましょうというのが伝えたいことです。
本記事が参考になれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。
それでは本日はこの辺りで。