●大企業で設計開発をしたくて転職を考えてるけど実態を教えてほしい。
今回はこのようなお悩みにお答えします。
こんな方におすすめ
- 大企業の設計開発としてエンジニア就職がしたい方
- これから就職活動を控えてる方
- 大手企業で設計開発をしたいと考えている方
本記事の信頼性
世の中に仕事の情報は溢れていますが、営業やマーケティング向けの動画や情報が多く、大企業で設計開発をしているエンジニアの実態はなかなか聞こえてこないのが実情です。設計開発という職種人口が多くないことが要因の1つですが、実際どんな感じで働いてるの?と不安に思ってる方も多いと思います。
今回は大企業で7年以上設計開発をしているエンジニアの私がが実際に働いてみた働き方について詳しく解説します。
本記事を読めば、大企業エンジニアへの転職を考えてる方や、これから就活で職種を設計開発にするべきか悩まれてる方の参考になると思うのでぜひ最後までご覧ください。
それでは早速始めていきます。
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目次
大企業の設計開発エンジニアの働き方【1日の流れ】
早速ですが、エンジニアの1日の流れを解説します。
大企業エンジニアの1日に流れ
簡単な一例ですがこんな感じでした。
- 9:00~出社メールチェック
- 9:30~図面作成
- 11:00~試作品の解析
- 12:00~13:00昼休憩
- 13:00~13:15昼礼
- 13:15~図面作成
- 15:00~資料作成(仕入先・お客さん向け)
- 17:00~図面回覧・部内承認
- 18:00~成立性検討・検討資料の展開
- 19:00~1日の業務整理・業務振り返り
- 20:00~帰宅
もちろん日によって業務内容は変わりますし、もっと遅くまで働いてる時もあれば、早く帰る時もあります。
設計開発の仕事のメインは図面作成や仕様検討などの考える仕事です。基本的には設計検討の時間がメインで主にCADなどの設計ソフトを使って図面を書いています。
出社はフレックス制を導入しているので、基本出社時間は人によってばらばらです。7時くらいからきている人もいれば、11時くらいに出社する人もいるのでその辺は自由度が高いですね。
会社によって1日の働き方は異なる
言うまでもありませんが、1日の働き方は会社に依存する部分が多いです。
例えば、フレックス勤務や在宅勤務などは、制度がない・あってもほとんど利用している人がおらず使いにくい場合もあります。
一般的には大企業であれば、自由にフレックスを使えることが多いですが、お堅い会社はNGの場合も。フレックスはぶっちゃけ楽なので、どんな環境でエンジニアになりたいかは事前にしっかり見極めるべきです。
ただ、エンジニア職は営業ほどお客さんについて回る仕事ではないので、1日の働き方は比較的自由度が高いです。
基本的に設計開発のエンジニアは忙しい
とはいえ、設計開発エンジニアの1日は基本的に忙しいです。
というのもまだ世の中にないものを開発する、マイナーチェンジで高機能・低コスト化されたものを設計するなど、仕事がたくさんあるから。メーカーの中では上流工程に位置するので、次から次へと新しい仕事が降ってきます。
実際月に40~60h残業する人もいます。私も忙しい時はそれくらい残業しましたが、ピークを過ぎれば定時で帰るときもありました。残業しすぎは良くないですよ。
働き方改革やコロナの影響もあり在宅ワークの名残も残りますが、基本忙しい。大企業であれば業務が細分化されているので、まだマシですが中小企業の設計開発はしんどいことも多いです。
大企業で働いてみて良かったこと、悪かったことを徹底解説|7年以上働いた感想
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大手で設計開発をするエンジニアの働き方【月・年単位】
それでは次に月・年単位の働き方について見ていきましょう。
設計開発エンジニアの1年の働き方
あくまで1例ですが、こんな感じです。
- 4~6月:新規プロジェクト初期検討、開発推進見極め
- 7~10月:試作品検討、製作期間 手が空いてる間は他Pjを並行で推進
- 11~1月:試作品評価依頼、評価結果解析
- 2~3月:試作品改善・・・
1つのプロジェクトがスタートした場合、その年以内に完了することはほとんどありません。理由は、3~5年後に市場投入する製品の設計開発をするからです。
製品の規模や品種によって当然異なります。あくまで一例として捉えてください。ただ、私の所属した自動車業界ではさらに長期スパンの開発もありました。
ある意味1年の見通しを立てて、何をやるかが見える化されているのは良い部分でした。
基本的に開発プロジェクトの計画に沿って仕事を進める
基本的に開発プロジェクトの計画に沿って仕事を進めます。
プロジェクトごとに、商品の発売時期や量産開始時期が決められているからです。逆算して、「ここまでに○○をやらないといけない」と日程線を引くと、開始計画に沿って1年間進めていくことになります。
そのためプロジェクトの中で忙しい時期もあればそうでもない時期もあるというわけです。特に試作品納入後や量産仕様検討をする際は忙しくなりがち。
このような進め方のため、働き方は自由だけど仕事の自由度が少ないと感じる人もいます。そのような人はネガティブな印象を持つ場合もあるかもしれません。
>>大企業の技術職はつまらない?|つまらない理由とやるべきことを解説
大企業の設計開発として働いていく不安
大企業の設計開発としての働き方としては紹介した通りです。
しかし実際今後も働いていくことに不安を感じている方は多いと思います。
僕自身も感じることや周りの同期・先輩・後輩からよく聞く、大企業の設計開発エンジニアが不安に感じることについては下記のようなものが多いです。
大企業の設計開発として働く不安
- ①このままここでスキルが身につくのか
- ②何が出来るようになったのか
- ③安定しているがなんか思っているのと違う
1つずつ解説します。
不安①:このままここでスキルが身につくのか
1日の仕事の流れを見てみると一見技術的なことをたくさんやってスキルが身につきそうと思うかもしれません。
ただ実際は設計開発職は作業がかなり多いのが実態なんですよね。
作業っていうなら思考停止まではいかなくても、頭をそこまで稼働させなくてもできるような仕事です。
設計開発でいうと図面を書いたりする仕事って実はやることが単純化されていたり、作業チックになっていたりしてそこまでスキルが身につかないものが多くあります。
スキルは自分の頭で考え、考えた結果アウトプットを出すことで身についていくと思います。
当然自分の頭で考える機会がなければスキルは向上していきませんよね。
ただ単に作業者としてのスキルがUPしていくだけで、エンジニアとしてはどうなの?て状態です。
こんな状態になってしまうのもみんなが忙しく時間がないため、作業メインの仕事が若手がやるしかないという風潮があるからなんです。
もちろん働いてる年数が増えるうちに技術的なことを多く学んでいくようにはなりますが、スキルの成長カーブとしてはかなり緩やかにしか上がっていきません。
大企業エンジニアのスキルについての詳細は、【結論】大企業のエンジニアはスキルが伸びない【就職前に見てほしい】で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
不安②:何ができるようになったのか
①にも関連しますが、自分が具体的に何ができるようになったかという不安です。
もちろんあなたが務める大企業の中では設計開発として働けていけてるかもしれません。
しかし外の世界に行った時に、自分が付加価値を与えられる仕事ができるようになっているのか、という不安に持たれてる方は多いです。
こういった不安を持ってる状態で長くその企業・部署で働くのは良くないです。
正直会社に依存してしまっている状態にもなりかねないので、副業でスキルをみにつける・転職するなんてことも視野に入れていきましょう。
不安③安定しているがなんか思ってるのと違う
大企業故に現状に満足できていないものの、なんとなく会社に居座っている人も少なからずいます。
なんか違うなあと思ってる方は一歩踏み出してみるのもありです。
実際に僕自身も入社してから感じたギャップはいくつかありました。
大企業の設計開発職で感じたギャップ
・思ったより放置
・意識が高い人が意外と少ない
・チーム内で仕事をするのでチーム外との交流が少ない
なんか違うなあと思う違和感はずっと消えずに残ったりするものです。
大企業の設計開発エンジニアに向いてる人
ここまで大企業で設計開発することはデメリットだけでなくメリットもたくさんあります。
特に大企業で設計開発をするのが向いてる人は下記のような人です。
大企業の設計開発が向いてる人
・安定して働きたい
・マネジメントスキルを向上させたい
・大きなプロジェクトに携わりたい
・たくさんの人と協力して仕事を進めたい
こんな感じで大きい仕事を動かしていきたいという人には向いてると思います。
スキルや不安な面も感じる方はいると思いますが、とにかく『大きな仕事』にこだわりがある人にはおすすめです。
まとめ:大企業の設計開発エンジニアの働き方を知って働こう
今回は大企業で設計開発をしているエンジニアの働き方について解説しました。
実際入社してみて思ってたのと違う..そう思わないように事前に働き方や実態について理解しておくことは重要です。
転職を考えてる方、これから働く方もまずは自分の理想とする働き方を確認して、大企業でそれが叶えられるか確認してみましょう。
もし叶えられないなら大企業に入る必要はないです。
本記事が参考になれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。
それでは本日はこの辺りで。
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